撮影:古屋均(写真上「義経千本桜」)、熊谷香織(写真下「壷坂霊験記」)
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文楽の人形遣いによって生み出された伝統人形芝居「乙女文楽」。40年以上にわたり技芸を磨き、その正統を継承するひとみ座乙女文楽の公演です。第一線で活躍する女性人形遣いと女流義太夫との共演が魅せる人形浄瑠璃の美と情感豊かな物語世界を堪能できる絶好の機会です。
女性が描く人形浄瑠璃の新たな世界
「一人遣い」という形態が生むいっそうのスピード感や写実性、女性の感性を生かした人形表現を可能にした乙女文楽。その世界をより味わい深くさせるのが、現在第一線で活躍する女流義太夫の演奏です。凛然とした女性人形遣いから生み出される人形たちのしなやかな美と、登場人物たちの想いを見事に語る女流義太夫との融合。人形浄瑠璃で描かれる普遍的な愛の姿や市井の人々のドラマを見る者に隔たりを感じさせることなく情感豊かに描きます。
「義経千本桜」道行初音旅
頼朝の不興を受け吉野に隠れ住む義経を追って旅する、恋人の静御前と従者・佐藤忠信。旅の途中、屋島の合戦で義経の身代わりとなった兄の壮烈な死を誇らしく語る忠信だが……。
「浄瑠璃三大名作」のひとつで、源平合戦の後日譚を描く。文楽や歌舞伎でもおなじみの詩情豊かな場面。
「壷坂霊験記」山の段
貧しくも仲睦まじく暮らす沢市とお里。目の見えぬ夫の目が治るよう、毎夜ひそかに壷坂観音へ参るお里を沢市は疑うが、誤解は解け2人は観音へ。お里が一旦帰った後、1人になった沢市は妻の無償の愛を想い……。
目の見えない夫と献身的に支える妻との愛を描く明治期浄瑠璃の傑作。
乙女文楽とは
文楽の人形遣い五世桐竹門造らによって昭和の初めに生まれ人気を博した人形浄瑠璃です。文楽では男性3人が1体の人形を操るところ、人形の仕組みに工夫を施し女性1人が1体の人形を操るという「一人遣い」の特徴を持ちます。
ひとみ座乙女文楽
桐竹門造の直系である桐竹智恵子に40年以上にわたり教えを受け、師の他界後は文楽の人形遣い・桐竹勘十郎の指導を仰ぎプロとして活動する一座です。現在は日本のみならず世界各地で公演し高い評価を得ています。
●主催:(公財)現代人形劇センター
●後援:(公財)日本伝統文化振興財団、(公社)全日本郷土芸能協会、日本ウニマ(国際人形劇連盟日本センター)
●協賛:富士ゼロックス(株)、富士ゼロックス端数倶楽部
●協力:アサヒビール(株)、日本人形劇人協会
●お問い合せ
(公財)現代人形劇センター ≫
TEL 044-777-2228
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