撮影:古屋均
「三番叟」は祝儀の儀礼曲で、古くから各地の人形芝居や神楽、能、歌舞伎などの伝統芸能で重要な演目として扱われてきた。近世に多くのバリエーションが生まれたが、ここでは性格の異なる二人の三番叟が登場する。
「文楽」はユネスコの「無形文化遺産」にも登録された日本を代表する伝統人形芝居。1体の人形を3人で操ることで、感情やしぐさを繊細に表現します。
それに対し「乙女文楽」は、1人の人形遣いによって演じられます。大正末から昭和初期に文楽の人形遣い五世桐竹門造らによって誕生し、1人で遣うために、人形の仕組みと操り方にさまざまな工夫がなされています。女性ばかりで演じられる華やかな舞台もみどころです。
創始者桐竹門造の直弟子である故・桐竹智恵子に1967年から教えを受け、翌68年に初公演。以来50年にわたって、国内はもとより世界各地で公演し、近年は地域に根ざしたさまざまな普及活動にも力をいれています。智恵子師亡き後は2010年より文楽の桐竹勘十郎師に指導をあおいでいます。メンバーは人形劇団ひとみ座の女性演技者です。
2018年秋には川崎市より<川崎市地域文化財>に認定されました。今回はそれを記念しての公演となります。
ひとみ座乙女文楽では、2008年から毎年地域の子ども達に向けて「乙女文楽教室」を開催してきました。しだいに継続する受講生も増え、修了後は地域イベントにも出演しています。
4日の「傾城阿波の鳴門」は、そうして成長した大学生と高校生が、初めて長時間の本格的な上演に挑戦します。また口開けの「二人三番叟」は、ひとみ座の教室主任講師が務めます。
出演:Aプロ 5月3日・ひとみ座乙女文楽・
「二人三番叟」
村松有紀、田川陽香 (3日11時)
安藤麻衣、女部田麻緒 (3日15時)
「傾城阿波の鳴門」順礼歌の段
お弓 木俣かおり (3日11時) 蓬田雅代 (3日15時)
お鶴 前島千尋
Bプロ 5月4日 特別企画
「二人三番叟」
松本幸子、亀野直美
「傾城阿波の鳴門」順礼歌の段 (乙女文楽教室修了生出演)
お弓 冨木義之
お鶴 森和輝
演奏:竹本越孝、鶴澤寛也
(3日「傾城阿波の鳴門」のみ)
指導:故桐竹智恵子 ◇ 桐竹勘十郎
前売 2800円
当日 3300円
前売 1800円
当日 2300円
主催:(公財)現代人形劇センター
後援:神奈川県/川崎市/川崎市教育委員会/(公財)川崎市文化財団/(公財)かわさき市民活動センター
(公財)川崎市国際交流協会/(公財)日本伝統文化振興財団/NPO法人日本ウニマ(国際人形劇連盟)/川崎商工会議所
協力:森とせせらぎネット/井田中ノ町商栄会/モトスミ・ブレーメン通り商店街振興組合/モトスミ・オズ通り商店街/川崎市民俗芸能保存協会
TEL 044-777-2228
◆住所神奈川県川崎市中原区井田3-10-31 ◆電話
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