第11回 乙女文楽

撮影:古屋均

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今年で13回目、おなじみの定期公演です。
演目は、華やかな舞踊劇「義経千本桜」道行初音旅と、平安時代の奥州安倍氏の反逆を縦糸に、
父と娘の葛藤を描く人気曲「奥州安達原」袖萩祭文の段の2本立てです。2演目とも生演奏でご覧いただけます。
※お話と人形解説には手話通訳がつきます。

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「義経千本桜」道行初音旅

(よしつねせんぼんざくら みちゆきはつねのたび)

源平合戦の後、義経は兄頼朝の不興を受けて奈良・吉野に隠れ住んでいた。恋人の静御前は家来の佐藤忠信を供に、義経を追って吉野山中にさしかかる。静御前は義経を想い、忠信は過ぎた屋島の合戦で戦死した兄の様子を物語る。が、忠信にはひとつの秘密があった・・・
肉親の縁薄く流浪する源義経と、亡き親を一途に慕う子狐のふれあいを描く物語の一場面で、文楽、歌舞伎でおなじみの詩情豊かな人気曲。

「奥州安達原」袖萩祭文の段

(おうしゅうあだちがはら そではぎさいもんのだん)  
平安の世、時の帝の弟宮が何者かに誘拐され、宮の守護役である平傔仗は、責任を問われ窮地に陥っていた。事件の背後には、先頃朝廷に滅ぼされた奥州の豪族、安倍一族の再起をかけた陰謀が見え隠れする。
主を失った宮の御殿で、傔仗が切腹を迫られるところへ、娘の袖萩が訪ねてきた。袖萩は、かつて浪人者と恋に落ちて勘当され、いまは夫にも離れ盲目となり、物乞いに身を落としていた。偶然父の窮状を耳にして、幼い娘を連れて駆け付けてきたのだ。必死で詫びる娘を前に、謹厳な父はけっして許そうとしない。その上詫びの手がかりにと袖萩がみせた書状から、その夫こそ安倍一族の棟梁であり、宮誘拐の首謀者と知れるのだった。
奥州安倍氏の反乱を雄大な構想で描く時代浄瑠璃の傑作。中でもこの場面は繰り返し上演されてきた。

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乙女文楽とは

「文楽」はユネスコの「無形文化遺産」にも登録された日本を代表する伝統人形芝居。1体の人形を3人で操ることで、感情やしぐさを繊細に表現します。
それに対し「乙女文楽」は、1人の人形遣いによって演じられます。大正末から昭和初期に文楽の人形遣い五世桐竹門造らによって誕生し、1人で遣うために、人形の仕組みと操り方にさまざまな工夫がなされています。ひとり遣いならではの多様な表現を存分にお楽しみいただけます。

ひとみ座乙女文楽

創始者のひとり桐竹門造の直弟子である故・桐竹智恵子に1967年から教えを受け、翌68年に初公演。以来50年以上にわたって、国内はもとより世界各地で公演し、近年は地域に根ざしたさまざまな普及活動にも力をいれています。智恵子師亡き後は2010年より文楽の桐竹勘十郎師に指導をあおいでいます。メンバーは人形劇団ひとみ座の女性演技者です。2018年「川崎市地域文化財」として顕彰。2019年「松尾芸能賞特別賞」受賞。

 

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出演: 「義経千本桜」

    1月20日
    【11時】 静御前 山下潤子/佐藤忠信 鈴木文 / 安藤麻衣
    【15時】 静御前 山下潤子/佐藤忠信 田川陽香/ 安藤麻衣
    1月21日
    【11時】 静御前 山下潤子/佐藤忠信 田川陽香 / 安藤麻衣
    【15時】 静御前 山下潤子/佐藤忠信 鈴木文/ 安藤麻衣

 

     浄瑠璃竹本越孝
     三味線鶴澤津賀花、鶴澤弥々

 

   「奥州安達原」袖萩祭文の段

        袖萩 亀野直美
     平傔仗直方 松本幸子
        浜夕 山下潤子
        お君 鈴木文
        腰元 田川陽香

 

       浄瑠璃竹本越孝
       三味線鶴澤津賀花

 

指導:桐竹智恵子
    ◇
   桐竹勘十郎


2024年1月20日(土)開演:11:00 / 15:00
     1月21日(日)開演:11:00 / 15:00

              開場:開演の30分前

会場:川崎市国際交流センター ホール(川崎市中原区)

 

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料金(全席自由)

前売 3800円

当日 4000円

※当日は開演 1 時間前より入場整理券を配布いたします。

 

第11回 乙女文楽公演


お電話・ファックスでお申し込みはこちらです。

現代人形劇センター:TEL 044-777-2228 FAX 044-777-3570

 

チケットぴあ ≫ Pコード523214

イープラス ≫

 

※チケットはモトスミ・ブレーメン通り商店街事務所でも取り扱っております。TEL 044 422 3626
※ひとみ座倶楽部会員の方は料金の優待がございます。(取扱窓口・現代人形劇センターのみ)

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主催:(公財)現代人形劇センター

後援:神奈川県/川崎市/川崎市教育委員会/(公財)川崎市文化財団/(公財)かわさき市民活動センター

    (公財)川崎市国際交流協会/(公財)日本伝統文化振興財団/(公財)ポーラ伝統文化振興財団

    川崎商工会議所/NPO法人日本ウニマ(国際人形劇連盟)

協力:森とせせらぎネット/井田中ノ町商栄会/モトスミ・オズ通り商店街/モトスミ・ブレーメン通り商店街振興組合/川崎市民俗芸能保存協会

助成: 芸術文化振興基金助成事業

お問い合せ

(公財)現代人形劇センター ≫

TEL 044-777-2228

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川崎市国際交流センター ホール

◆住所

神奈川県川崎市中原区木月祇園町 2-2

◆電話

TEL 044-435-7000

◆徒歩

東急東横線・東急目黒線
「元住吉」駅西口下車徒歩 10 分〜12 分


・車椅子でのご観劇は、事前にお知らせください。