ハイテク!江戸のロボット |
|
「からくり人形」とは精巧な仕掛けによって奇想天外な動きをする、いわば昔のロボット。江戸時代には、みせものや、各地のお祭りのイベントで演じられる人気者でした。人形に仕組まれた機構は、西洋の技術にはない独自の工夫に溢れていて、その水準の高さは驚くほどです。 それらを一堂に集め、すべて実演と解説を付けて紹介します。メカニズムの秘密ばかりでなく、それを生んだ江戸の人たちのあそび心に出会える画期的な展覧会です。 |
茶運び人形(山本清右衛門作) |
現代人形劇センターでは、三十数年前からこのユニークな伝統に注目して全国調査を行ってきました。
展示品は、それをもとに地元のからくり技術者や人形製作の専門家によって復元されたもので、約40点におよびます。
現在も各地の祭礼で演じられるものを中心に、大名や豪商のための高級玩具や、見せもの興行、芝居の仕掛けものまで、その豊かなバリエーションが展開します。
からくりは、西洋時計を応用した和時計の技術から生まれました。そして木製部品が多用され、複雑な糸の仕掛けを人力で操るものが発達して、西洋とはひと味違った独自の展開がみられます。
製作者は発明家、エンジニアであり、明治の科学技術の発展を準備する存在ともなっています。現在の㈱東芝の創業者もまたそのひとりです。からくり人形は日本の科学技術のルーツとして、国内はもとより海外でも注目を集め、本展も、アジア、中東、ヨーロッパの各地で開催しています。
からくり玩具の手作りを体験するワークショップです。竹や紙、糸など素朴な材料で、動くからくり玩具をつくります。
Copyright(C)FOUNDATION MODERN PUPPET CENTER. 2006 -
All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。