公益財団法人現代人形劇センター及び、人形劇団ひとみ座の創立者のひとりでありました宇野小四郎が、去る4月19日、肺疾患のため永眠いたしました。享年86歳でした。
宇野はデフ・パペットシアター・ひとみ(ろう者と聴者の協同によるプロの人形劇団)の創立者であり、いいだ人形劇フェスタ(「人形劇カーニバル飯田」として発足)の仕掛け人のひとりであり、からくり人形を世にデビューさせた功労者であり、伝統人形芝居の研究者であり、脚本家、演出家、そして意外と知られていませんが卓越した人形遣いでもありました。理事長を退いた後は顧問として今日まで当財団を支えてきました。
また日本の人形劇界を牽引してきたひとりであり、舞台活動だけにとどまらず、広く社会の中での人形劇の存在意義を追求し、実現してきた一生でした。溢れ出るアイディアは尽きることがなく、それが人形劇の可能性を拓くきっかけになったことも数々ありました。
私たちは、抱えきれないほどの様々なアイディアの「種」を受け取り、人形劇の幅を大きく広げてきました。まだまだ受け取った「種」はたくさん残っています。これからはそれらの「種」を大切に育てていきたいと思っております。
なお、後日「偲ぶ会」を開く予定でおりますので、是非ご参集いただき、皆さんでお話しできたらうれしいです。
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